シンフォニー病院におけるNF2診療

神経線維腫症2型の診療には、繰り返して発生する脳腫瘍、並びに脊髄腫瘍の治療の専門体制が必要です。

聴神経腫瘍、髄膜種などの脳腫瘍の治療については、手術のほかに、切開せずに精密に腫瘍に照射治療する定位放射線外科も重要な選択肢です。特に有効な聴力の温存を希望される方にとっては有意義です。血管の増生を抑制する薬剤療法も有用であることもあります。

脊髄腫瘍は髄外ならびに髄内腫瘍が繰りかえし発生し、麻痺を防ぐために安全精密に摘出することが必要です、また反復する病態に備えて筋肉骨格を大切に扱う必要があります。

また状況によっては脊椎側弯などの変形に対する治療も必要となることもあります。

包括的な診療体制が望まれるところですが、現実にはこれらの専門家を備えている施設は限られています。

シンフォニー病院では、脳腫瘍手術のエキスパートである丸山隆志医師が包括的な治療の窓口となっております。​

最新鋭の定位放射線装置ZAP―Xを備えており、脳腫瘍の定位放射線治療に1万5千例の経験を有する専門家、有効聴力の温存率80%という実績を有する林基弘医師が統括責任者として線量計画並びに照射にあたっています。

脊髄腫瘍については経験累積700件の金彪医師とそのチームが、筋肉、骨格に影響の少ない精密手術を行っています。

また脊椎変形の矯正治療は専門家である金竜医師がおります。

シンフォニーでは手術治療並びに手術をしない治療の選択、双方について専門的なアドバイスを行い、最も適した治療法を最も適した順番で行うことができます。

また遺伝子相談にも対応できる体制を整えており、再発を繰り返す中枢神経系の腫瘍について、総合的なアドバイスと治療を提供することができる体制です。神経繊維腫症の治療や経過で、お悩みの方はどうぞご相談ください。